こんにちは。
「助産師になるには、どの養成課程がおすすめですか?」と学生さんからよーーーく聞かれます。
それぞれの養成課程について私が考えることをお話しします。
①大学院修士課程(2年制)
②大学助産学専攻科(1年制)
③短期大学専攻科(1年制)
④専門学校(1年制)
今回は①大学院修士課程についてお話します。
①大学院修士課程で助産師になる!!
おすすめです。「お金と時間がかかる」以外のデメリットはないと思っています。
将来修士の学位を取るビジョンがある方にとってはむしろお金と時間的にも超お得です。
ただし、研究の質量が大学院によってかなり違うという印象です。これは看護学の場合、助産コースに限らずですが・・・
文献検討で修士論文が通る大学と、精力的に学会発表・学術誌投稿までガッツリやっている大学と、さまざまですね。
学会でよく発表されているのは国立大学の大学院助産コースの方たちです。
個人的にはどうせ学費と時間を費やして修士取るんだから、将来胸を張って「修士あります!」と言えるためにもガッツリが良いと思います。次に進学しようと思ったときに博士後期なのってハードル高いですし。
忙しさはどうか?
1年制の凝縮されたカリキュラムよりは一見、時間的余裕があります。一見。
ただし、大学院は1つの講義をするために調べものあり、プレゼンあり、自分が講義したり。準備に時間がかかります。
受け身で学ぶ機関ではないからです。
その分、力はつきます。
教えてもらうんじゃなくて、学ぶ範囲を自分で学習して、ディスカッションやプレゼンできる状態にしてから講義に臨むんですね。
大学に来る日数は少ないかもしれませんが、自分で相当勉強しているといった感じです。
この過程を経て、自ら学び発信する力を身に着けた助産師は、臨床現場でももちろん、他にも広い世界で活躍できるポテンシャルを得ることができるのではないでしょうか。
忙しいながら、実習中以外はバイトや部活もできているようです。
入学試験について・・・
倍率は、専攻科や専門学校と比べて低いですね。2倍程度の大学が多いようです。
ただし受験者の層で言うと、看護学生界の中でも
・大卒である
・大学院で学ぼうと思っている
とうだえでもかなり高い層といえますので、倍率が低いからといって簡単というわけではありません。
試験科目は
・外国語
・専門科目
・小論文
あたりでしょうか。
専門科目は、普通はほぼ満点です。これは専攻科・専門学校でも同じです。みんな母性・小児をガンガン勉強して臨みますから。そしてあくまでも看護師国家試験の範疇で出題されるので、極端な難問はないはずです。
小論文は、倫理観を問うものや、社会情勢を問うものが一般的だと思います。正解がない試験なので、大きく差はつきません。ものすごーーく文章が稚拙だとか、ものすごーーく穿った倫理観を持っているとか(差別思考など)でない限り、そんなに減点されない(できない)はずです。
差がつくのは、外国語(英語)。
正誤がはっきりしている上に、わりと苦手な人が多い。
辞書持ち込み可なので長文読解のコツをつかめばそんなに難しくはないはずなんです。
でもできない人はとことんできない、もともとできる人や長文読解の練習をした人は満点に近い。
英文をBBCで周産期関連の英単語で検索して毎日読んでみるとか、医学部医学科の赤本を買って英語学習してみるとか、そういった対策がおすすめです。紙の辞書を引きながら。
この内容は、自分自身の経験や、一時助産師を目指す学生のサポートの仕事をしていた経験から記載したものです。地域差・学校差はあると思いますがご了承ください。
次回は②の大学専攻科についてお話していこうと思います。
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